こんにちは、うえしゅうです。

先週土曜にBLD系の大会、大田BLD2024新春がありました。
いくつかPRも更新できて満足いく結果になりました。
順を追って話していきます

大会前

去年11月にFMC大会がありましたが、この大会が終わったらまたBLDに専念しようと決めていました。
やっぱり3styleとかレターペアを頑張って全部覚えたからには使わないともったいないよなと思っていたからです。

BLDを再開するにあたって2つプランがあって、1つは3BLDのフローティング手順を覚える案、もう1つは多分割BLDの3styleを覚え切る案です。
このうちフローティングについては、やりたさはあるものの今の実力で取り組んでもメリット少ないし、分析とか記憶とかもっと縮めるべきところがあるとなんとなく気づいてたので、結局手は出しませんでした。
個人的にフローティングは25秒あたりで安定してきたら始めてもいいレベルなのかなと思ってます。

というわけで、FMC大会が終わった次の日からXセンターの3styleを覚え始めました。
この時には数日後に5BLDの大会が告知されるとは知るよしもなかった…

Xセンターの手順は506手順あるらしいのですが、まあ実質30手順くらい(?)なので普通に1週間で覚え終わりました。
覚え方としては、Stanley手順をhinemosに入れておすすめ順に並べ替え、20個1セットとして進めて覚えたら3styleクイズを回して次のセットにいく、の繰り返しです。
次の日は前の日に覚えた手順の3styleクイズを回してからまた同じ事をします。

Xセンターの手順を全て覚え終わったあたりで今回のBLD大会の告知がなされました。
正直こんなに直近で多分割BLDの大会が開催されるとは思っておらず焦りました。
しかも4BLDなら残りウイングエッジの手順覚えるだけで済むのに、5BLDだから+センターとミドルエッジも覚えないといけないじゃん…
ということで少しペースを早めて手順を覚えていきます。

ウイングエッジの3styleは3BLDのエッジと同じ手順が多く、また元々覚えていた手順も多少あったので5日で全て覚え終わりました。
ちなみにDaniel Linの手順表を採用しました。
理由は前にまっくんが「Daniel Linのウイングエッジ手順はfやb、uやdが多くてStanley手順と似てる」と言ってたからです。

ここで手順記憶は一旦ストップして、覚えた手順の慣らしをするために4BLDを始めました。
1週間くらい4BLDをやって、手順が染み付いてから5BLDパートの手順記憶に入ろうという作戦です。
4BLDは結局この時の練習で3:55辺りまで成長し、作戦通り手順にも結構慣れてきました。
またこれと並行してXセンターとウイングエッジの3styleクイズを5日間毎日やるという"修行"も行いました。
Xセンターとウイングエッジ合わせて1時間かかる本当に修行のような過酷な時間だったんですが、これのおかげで手順が身体にかなり馴染んでくれました。

次に+センターですね。
色んな手順表を見てどれを使うか吟味してましたが、最終的にRyan Eckersleyの手順表を使いました。
理由はRyanの手順はほとんど3BLDのエッジ3styleチックな手順ばかりで理解しやすかったからです。
最初はDaniel Wallinの手順表を見てたんですが、なんでこんな事すんねんみたいな手順ばかりで参考にできなかったんですよね。
ちなみに+センターの手順記憶はhinemosに入れるのすらめんどく、またUfバッファで左右対称のため実質的に覚える手順がかなり少なかったので、手順表を眺めつつ回してみるというスタイルで覚え、結局3日で覚え終わりました。

最後にミドルエッジですが、これはもう3BLDのエッジと同じという事で、記憶モチベもほとんど落ちていたので、手順表は覚えずS列手順とその他回しにくい手順だけ適当な手順にして他は3BLDのエッジ手順を使うことにしました。

こうして5BLDができるようになったのが12月の後半あたり、大会まであと1ヶ月です。
さあ5BLDを始めようと思っていたのですが、そもそも5BLDの記憶が多すぎてやる気を失いずーーーーーっと後回しにして3BLDばっかやってました。
5BLDと風呂は始めるまでのハードルが高いとはよく言ったものです。
こうして大会1週間前まで5BLDもMBLDもなーーんもしてませんでした。

大会1週間前の土日に、一度くらいはMBLDの練習をして時間間に合うかだけ確認しとこうと思い、13個でやってみました。
自分は4個で1パックとして4個記憶終えたらその4個を復習というスタイルでやってるので、4n+1個がやりやすいんですよね。
結果は11/13で48分、全然間に合う。
てかこんなに慎重に分析記憶実行しても2個ミスるんか???
というかMBLDの記憶しんどすぎる、苦行か?

と、ここである事を思いました。
MBLD13個の記憶は確かに辛かったけど、5BLDの記憶はせいぜいMBLD5個分だし相対的に見れば辛くないのでは?
5BLDをやるハードルを下げるには、5BLDは意外と簡単だと強制的に思わせるのが得策で、MBLDの辛さがそれを実行してくれたのでした。

という事で次の日から今まで避けてきた5BLDの練習を始めました。
思った通り"MBLDよりは"全然記憶が楽で、ちゃんと毎日続けられました。
最終的には12分台まで到達し、大会最後の練習ではmeanも残ったのでようやく間に合った感がありました。

そして大会へ…

大会当日

前置きが長くなりましたが、ここから大会のお話です。

この大会は3がないこともあって、参加者のほとんどが知り合いだった珍しい大会でした。
大学時代の大会を思い出しますね。

今回はBLD大会という事なので、いつも以上に前日の睡眠が大事になってきます。
僕は自分の寝つきの悪さを自覚しているので、大会前々日から睡眠調整を行いました。
前々日にめちゃくちゃ早寝をして前日に早起きし、すると前日の夜は早めに眠くなるので当日早朝にちゃんと起きれるといった算段です。
この作戦はちゃんとうまくいき、何とか7時間睡眠で当日朝6時に目が覚めました。

ということで会場へ。


最初の種目は5BLDです。
mean残ったらいいなーとは心の底で思ってはいましたが、そんな邪念を考えているようではmeanは残らないとわかっていたのでまず目の前の5×5を揃える事だけに専念します。

5BLDmeanというのはSASUKEなんですよ。
SASUKEを目指している人で3rdのクリフハンガーやバーティカルリミットをたくさん練習している人は結構いると思いますが、まずは1stをクリアしないことには3rdにすら到達できないんです。
クリフを練習するより先に、まず1stのクワッドステップスの1歩目を練習する人の方が結果的に先にいけるのだと思います。
5BLDも、3マルというのは1マルが積み重なった結果として現れるもので、まずは目の前の1マルだけに集中する方が結果的にいい結果をもたらすのだと僕は思っています。

閑話休題。

5BLD1試技目。
割と頻繁に使ってるメインの場所で臨みました。
とにかく成功だけを意識してたので記憶は10分以上かかってたと思いますが、それもあってか記憶飛びはなく、18分で成功しました。
PRも更新したし、とりあえず一安心。

2試技目。
Xセンターを最初に実行してるんですが、実行してたらどう考えてもおかしい文字列にぶち当たってしまい絶望。
多分分析ミスなので必死に分析ミスの原因を探ってこれじゃないかという文字列で実行したんですが、結局DNF。
Xセンターのその部分だけミスってました。
仕方ない。
てかこの試技のウイングエッジやばくね?
2ループなのに19文字とかで、エッジ5個も揃ってた。こんなスクランブル見た事ないわ。

3試技目。
2試技目でミスってmeanはなくなりましたが、逆にラッキーだったと感じました。
なぜならこれでようやく攻めたソルブができるからです。
1試技目で成功してはいたもののタイムは激遅だったため、安定を捨ててこの試技で大幅に更新するつもりで臨みました。
そして結果は15分ピッタリで成功!
タイムはいつもに比べれば遅めでしたが、自分としては大会の環境下でこのタイムを出せた事は素直に嬉しかったです。
ちなみにこの試技もウイングエッジが簡単で、確か1ループ21文字でした。


続いて昼休憩のあとにMBLD。

やりたくなさはMAXでしたが、PR更新のためには仕方ない。
試技が始まって記憶し始めたんですが、記憶が頭に入らなさすぎてびっくりしました。
この場所は3日前に同じく13個のMBLDで使ったきりだったんですが、ゴーストなのか何なのか、分析して場所に置きその場所を復習すると先に3日前の記憶の一部がよぎってしまい、復習がほんとにできなかったです。
結局いつもより1周多く復習を行い、40分過ぎたあたりで実行に入りました。
すると案の定2個目のキューブで記憶が全く思い出せなく、仕方なく後回しにして他のキューブを解き終わった後その2個目のキューブに取りかかりました。
エッジ8文字分の記憶が飛んでたんですが、5分くらい悩んでようやく後半4文字の記憶が蘇り、消去法ゴリ押しで前半4文字も思い出せて実行しタイマーストップ。
アイマスクを取ったら11/13で59分、最後まで粘った2個目のキューブはエッジ3点で揃ってませんでした、なんでやねん。
でもこれだけ記憶に手間取って11/13はほんとに上々でした。
もうMBLDは当分やりたくないです。


最後に3BLD。

5BLDとMBLDで頭が終わってたので、動かない頭を使って3BLDやったのですが、普通に3バツ。
1試技目でコーナー4文字+COという神スク引いて28秒だったんですが、足記憶の想起でミスって逆のCO回してしまいDNF。
なっきー君と同じミスだったらしい。
2バツのまま迎えた3試技目で守りに入ってもよかったかもしれませんが、ここで守りの40秒成功とか出しても入賞無理だしPR更新でもないし自分的に何の意味もないなと思い、ガチガチに攻めてのDNFだったので、個人的には何の後悔もないです。
PRはもう5BLDとMBLDで出してるしね。


自分の競技はこれで終わりですが、クロックはアツかったですね。
御殿場さんの3.6 DNFはほんと惜しかった…
鉄君も安定して速かった!
そしてPengifuさんは圧倒的な速さでsingle NR!本当におめでとうございます!


という感じで大会は終わり。
と言いたいところなんですが、自分的にはもう一つ盛り上がりポイントがありました。

実はこの大会が僕のWCA大会出場100大会目だったのです!
運営側もそれを認識してくださってたようで、表彰の時間を使って僕の100大会の表彰をしていただきました。
運営の皆さん本当にありがとうございます!

思えば初大会は2008年の柏大会で、あの時は僕はまだ中学2年生でした。
そこから16年間大会に出続けこうして100大会を迎えられた事はとても嬉しく思います。
僕は自分自身に才能があるとはあまり思っていませんが、唯一あるとしたら「続ける才能」があったのかもしれません。
100大会は区切りではありますが、これからも現役プレーヤーとして大会に出続けたいと思っています。
ちなみに記念品として粗品もいただき、後で開けてみたらfz calmというCubicleの新しい潤滑剤でした。今度使ってみよう。



てな感じで本当に大会は終わり。
目標としてた5BLD PR更新もできたし、MBLDもいい結果だったし、満足いく結果で終われてほんとによかったです。
これからはやっぱり覚えたばかりの多分割BLDの3styleを定着させていくために多分割BLD系をやっていきたいなと思っています。
あと大会中に悪牛君やメモリースポーツのyasさんと記憶の話を色々して知見が得られたので、3BLDも色々試行錯誤しながら練習していきたいです。


最後に、大会を運営してくださった皆様本当にありがとうございました。
とても楽しい大会でした。



それでは。

こんにちは、うえしゅうです。

昨日4年ぶりに日本でFMCの大会が開かれたのでそれに出てきました。
大会が告知されFMCを再開し、DRを学び、大会当日に至るまでに色々な事があったのでそれらをつらつらと書いていきます。


大会前

9月に東海大会が終わり、次に告知されていた東京チャレンジに向けて初心に返って3を練習していたのですが、10月にFMC大会が告知されるとやはりちゃんと練習しておきたいという気持ちが強くなり毎日FMCを練習するようになりました。

大会の雰囲気に近くなるようにiPadとApple Pencilで手書きチックに練習していました。ちなみにApple Pencilは告知されてすぐに買いました。

また練習と並行して、DRの理論を学ぶべく色んなサイトを見て勉強しました。
まずはDRを作るまでのプロセスを上級者がどう取り組んでるかを調べるために、ちょうどその頃公開されたChong WenのFMC1時間垂れ流し動画を見てどのタイミングでどのEOを何秒間どのように探しているかを全てメモに書き溜め、それを元にDRへの取り組み方を決めました。

結論としてはChong Wenは以下のように取り組んでいました
  • RZPは5手以内のみ探す
  • RZPはNISSトレースせずに、溜めておいてあとで一気に探す
  • 4手EOと5手EOは1つにつき確認時間1〜2秒
  • 3手EOは+2手のRZPを探すため計1分かけている
  • 3手EO以下はスイッチ後も探す
  • qt確認はキューブを回さずに判断している
  • キューブを完成状態に戻す際は必ず解法の逆とスクランブルの逆を回して戻している

またHTRについても発見がありました。
Hyper-Parityという理論でコーナーが揃えられることは知っていたのですが、パターン数が多くグラフも複雑で割と敬遠しており、最初はコーナー手順を覚えてプラスアルファでqt確認用の判断基準を作って回さずにqt確認する方法を取っていました。
これでもまあある程度は解けてたんですが、大会3週間前にJaydenの提唱するHTR subsetsという手法を知ります。
これはパターン数が12で次のパターンへの遷移も一意なので、思ったより学びやすかったです。
それでもHTR subsets習得には丸2日かかりましたが…

また大会1週間前にHTR Theoryというドキュメントを読んで2qt以下の状態ならほぼ確実にHTRが作れるようになりました。
これきっかけで記録が30手近辺から27手近辺へと下がったので、やっと大会に間に合ったという感触がありました。

そして関門のスライスインサート。
これについてはDR学んでから4年間、誰に聞いても一般的なやり方がわからず苦戦していたのですが、大会2週間前あたりにShota君がツイキャスで解説していたのを見て本当に完全に理解してしまいました。
1時間のツイキャスだったのですが開始30分あたりでもう自力で+0の回答を作れるレベルになることができました。
Shota君ありがとう!

Shota君しかりあむす君しかり、何でDR今年学び始めたにも関わらず独学でやり方を完全にマスターできてしまうのか不思議でなりません。
やはりFMCと地頭の良さは強い相関があるのでしょう。

こうしてDRにおける全ての知識を大会直前にギリギリつけ、付け焼き刃の知識で大会に臨むのでした。


大会当日

大会会場は僕が昔19手を出した会場と同じ綾瀬の会場で、部屋もまるっきり同じでした。
確かその時の席は今回ノムノム君が座ってた席あたりだったと思うんですが記憶が定かじゃないです。

会場に着くと、すぐ隣の席があむす君でした。
あむす君は今年初めにFMCを始めてから瞬く間にトップ層へと成長していてとても気になっていたので、色々お話ができて良かったです。
斜め後ろは凛君で、こちらもトリコンで17手を出す強者で、初めてお話ししました。

またkzy君にも久々に会えました。
コロナ禍直前の金沢大会で少しお話しして、その数ヶ月後にFMCを始めたと思ったらいつのまにか日本トップレベルになっていて、いつかFMCについて語り合いたいと思っていました。
なんか大学祭と夜行バスの疲れでヘロヘロだったっぽかったのでちょっと心配でした。

そして今回の目玉といったら中島さん復活ですね。
中島さんは2015年の大会を最後に大会に出なくなっていたので、今回電撃復活ということで海外からも相当注目されていたようでした。
色々話を聞くと、最近ちゃんとDRをやっていて大体26〜27手あたりが平均だと話していました。
DR後も割と雰囲気でやっているので色々強い人に教わりたいと話していて、中島さんもまだキューブへの熱量があったんだなと感じられてすごく嬉しかったです。

では試技の話題に移りましょうか。


1試技目
スクランブル: R' U' F D2 F2 U2 B R2 B D2 F L2 R2 F2 U2 L' B' R F' L U R' U' F

U2 L D // EO (3/3)
B' L // DR-4e4c (2/5)
R2 F' L2 B R2 B' R // DR 2c3 (7/12)
(R2 B % R2 L2 D2 F' # U2 F ^) // HTR (8/20)
(U2 B2) // 2e2e+Slice (2/22)

^ = F2 $ R2 U2 R2 U2 R2 U2 F2 % (8-1/29)
# = S, $ = S', % = S2 (8-6/31)

解法: U2 L D B' L R2 F' L2 B R2 B' R B2 U2 B2 D2 L2 D2 L2 D2 L2 B R2 F2 B' U2 L2 R2 B F2 R2 (31 moves)

2手EOが1つ、3手EOが2つあって簡単めなスクランブルに見えたんですが、DRをいくつ作っても良さげなDRが見つからない…
結局12手以下のDRが10個見つかってその全てが3qt以上でした。
その中でも割と良さげな2c3を選んでHTRを探しましたが良いHTRは引けず、苦し紛れの8手2e2eをくっつけてなんとか強引にFinishさせました。
実は残り1分半で回答が揃わないことに気づき間違いを探して書き終えたのが残り30秒とかだったので本当に焦りました。

Shota君は22手、kzy君は23手、あむす君は24手、中島さんは26手とみんな好記録だったのでちょっとだけ落ち込みました。
まあでもこればかりは実力ですね。
回答が書けただけでも満足です。



2試技目
スクランブル: R' U' F D' F R2 B2 U' R2 D' F2 D' B2 F2 D R' B' L B2 R2 D F2 R' U' F

L (D B L') // EO (4/4)
(B D) // DR-4e4c (2/6)
B U2 B D2 F' R2 U // DR 2c4 (7/13)
R2 B $ (F) U2 L2 F # U2 F' // HTR (8/21)
L2 ^ U2 D2 // 2e+Slice (3/24)

^ = L2 F2 R2 B2 R2 F2 (6-3/27)
# = S, $ = S' (4-4/27)

解法: L B U2 B D2 F' R2 U R2 F R2 U2 B U2 F R2 B2 R2 F2 U2 D2 F' D' B' L B' D' (27 moves)

俗にいうゴミスクランブル。
4手EOが1つだけであとは5手EOしかありませんでした。
ただ4手EOから色々RZPができてDRが複数作れたのでDRの数自体は全部で5個できました。
しかしその全てが4qt以上という…
結局仕方なく2c4を選んでHTRを探し始めました。
結果としてスライスインサート+0も決まりDR+14手でFinishできたので、自分としては全然満足です。
他の実力者も27手とか28手とかでボロボロのようでした。



3試技目
スクランブル: R' U' F R2 L2 F' R' L2 F L' D2 F U R' B2 R D2 R D2 R F2 D R' U' F

B R' U F L' // EO (5/5)
D' // DR-2e4c (1/6)
(D2 F B U' R2 U) // DR 2c3 (6/12)
F R2 U2 F' $ D2 F' $ // HTR (6/18)
L2 D2 L2 B2 D2 B2 % D2 // Slice (7/25)

$ = S', % = S2 (6-6/25)

解法: B R' U F L' D' F R2 U2 B' L2 B' R2 U2 R2 B2 U2 F2 D2 U R2 U B' F' D2 (25 moves)

これも難しかったですねー。
4手EOは4つだけ。
結局僕が使ったのは5手EOからの12手DRでした。
2c3で状態はそこそこ良く、18手HTRからの+7手でスライス残しまで辿り着きました。
この時点で15分以上余裕があったので悠々とスライスインサートをしてきちんと+0を見つけ、51分あたりで25手の回答が完成しました。

他の人を見ると結構みんなダメだったようで、唯一あむす君が23手で結構良い手数を出していました。


結果として自分は31, 27, 25 = 27.67とまあそこそこの記録を残すことができました。
数週間前まで30越えが多発していたことを考えると全然良い結果だったのではないでしょうか。
これからまたじっくりかけてmean PRを更新したいものです。

そして全体結果はあむす君が優勝!2位がShota君、3位がkzy君でした。僕は4位、中島さんは5位でした。
なんとなんとFMC初参加の3人が表彰台を独占してしまいました。
世界に日本のFMC界隈の強さを見せつけられたのではないでしょうか。
Shota君は初試技22手でBest first single WR、あむす君は初試技24.67手でBest first average WRという結果になりました。
みんなすごい、おめでとう。



といった感じでFMC大会が終わり、やっと自分も一息つけました。
大会に向けての練習も楽しいんですが、やっぱり大会に間に合わせないといけないプレッシャーだったりで結構大変だったので、これからはゆっくりと地道にDRを研究していきたいと思います。

あとまたBLDにも戻りたいし。

そんな感じで楽しい楽しい一日でした。


最後にFMC大会運営の皆さん、大会企画運営本当にありがとうございました!



それでは。

こんにちは、うえしゅうです。


先週末に行われた大会、大田BLD2023夏に行ってきました。

本当にとても満足のいく結果でした。

つらつらと書いていきます。


大会前

4月の東京チャレンジBLD大会で3BLD 36秒を出しましたが、その時点でまだ全然更新できるなという感覚がありました。

3BLDはその大会後も毎日練習を続け、5月に入るとsub35率がますます上がってきました。

この時点では記憶が1317秒あたり。

記憶over20がほとんどなくなってきたのは成長ですね。


そして6月後半あたりからなぜか急激に記憶が速くなってきました。

記憶が1115秒あたり。

自分はhinemosでの実行強化の影響か実行が結構速い(1317)ので、記憶が速くなったおかげでsub30率が格段に上がってきました。

そしてついには大会一週間前に3BLD22秒が出るまでにいたりました!

この2ヶ月間は3BLDの成長を過去一感じたようにおもいます。


また、5月にこの大会の告知がなされてから、鉄Cuber君が毎日4BLDのコンテストをTwitterで開いてくれました。

僕自身世界大会で4BLD5BLDに出るのでその前哨戦として大田BLD4 BLD頑張ろうと思ってたんですが、いかんせん重い競技なので重い腰が上がらず

と言ったときに鉄君がコンテストを開いてくれたので、それに乗っかって毎日34BLDをやる生活をすることができました。

鉄君には本当に感謝してます!

4BLDのタイムも最初は8分とかだったんですが、やっぱり毎日やると速くなりますね。

最終的には4分半までPBが縮まりました。

記憶の場所も何度も使ったので結構慣れてきました。

場所法は世界大会での5BLDでも使うので、慣れといてよかったなと思います。


という感じで毎日BLD漬けの毎日を送ってきました。

そして、やっぱりBLDの大会って万全の体調で行くことが大切ですよね。

BLDって頭を使う競技なので、疲れてたり眠かったりすると記憶が入らなかったりします。

なので、睡眠を調整するために大会の前々日に早めに睡眠を取り、大会前日に早起きしておくことでちゃんとその日眠れるように仕向けました。

これは割とうまくいったと思います。


そして大会へ。


この大会の目標として、自分はいくつか優先順位をつけて目標を掲げました。

  1. ちゃんと成功させて9試技やる
  2. PR更新
  3. 単発sub30

とりあえず一番の目標は3BLD9試技やることです。

この大会は日本で初めての3BLD3ラウンドの大会ですが、3バツしたらその利点がなくなってしまって勿体なさすぎます。

目標は低いですが、これだけは達成したいと心に決めていました。


ちなみに僕の好きな言葉に「志は高く、目標は低く」という言葉があります。(アニメ「有頂天家族2」のOPの歌詞)

僕もこれと同じ考えで、最終目標は高く設定しますが、やっぱり成功体験を多く経験しないとモチベがつづかないので一つ一つの目標はなるべく低く絶対達成できる目標にしています。


大会当日

きちんと睡眠も取れて疲れもなく、いいスタートを切りました。


毎度思いますが池上って遠いですね

結構早起きしないと間に合わない。


最初の競技は4BLDです。

さあやろうと思ったら僕含め4人だけ待機席で待たされてしまった。

競技席の方も見れないしBLD中だから会話もできないしで暇すぎる。

とりあえず苦手手順回しながら待ち。


そして自分の番。


1試技目、DNF

センター4点のミスとかでした。

多分U2法のインサートd r d' r'd' r d r'ってやっちゃったのかなあ。

なんか一瞬だけ「あれどっちだっけ?」ってなった瞬間があったので。

この辺雰囲気でやってたけどちゃんと手順決めとかんとなあ。

というか1発目DNFは精神的にくるな

なんか大会始まって1発目だから記憶もあんまり入らなかった印象です。

結構得意な場所使ったんだけど、やっぱ大会は違うな。


2試技目、5:41.72で成功。

とりあえず一安心。

分析も記憶も結構置きにいきました。

記憶は3:07くらい。

実行もウイングエッジの1つ目がなかなか思い出せなかったけどそれ以外は悪くないかな。

前のPR10年前の7分半とかだったので、とりあえず更新はできてよかったです。

次の試技は攻める。


3試技目、DNF

ミスった感じなかったから結構ショック。

センターは全部揃ってたからウイングエッジのどっかかなあ。

タイムは5:31だったので揃ってれば微更新か


結果、5:41.72PR更新でした。

最悪の結果は回避したけど、5分半超えは遅いなあ

世界大会でもうちょい更新したい。


続いて3BLD1回戦。


自分のグループは最後のグループだったので、それまで他のグループのを見学してました。

そしたら元MBLD NRのしおさんが31秒を出してるじゃん!!!

マジかよーーーー

これ見て結構悔しんだと同時にこれを超えたいなと思うようになりました。

この気持ちがこの後出るsub30に繋がったのがもしれません。


そして自分のグループへ。


1試技目、38.01

初手にしては悪くない。

最近ほとんどover40が出なくなってきたので、良い状態だなとの確信が得られました。

あと2回戦に進めるという安堵感も。


2試技目、35.34

前のPR36なので微更新。

でもsub35してないのであんまり嬉しくない。

てかエッジ14文字だし。


3試技目、39.43

2回揃ったのでちょっとだけ置きにいこうとしたらまたエッジ14文字。

きちーな。

でもmean sub40できたのでヨシ!


昼休みを挟んで3BLD2回戦。


1試技目、34.64

悪くないね!

とりあえずsub35できたので割ともう満足。

だし、これで確実に決勝に進めるとわかったので、次からは攻めにいきます。


2試技目、DNF

バッファ含め4COだった気がする。

バッファ絡みの2COを処理した後でバッファ絡まない2COを処理しようとしたんですが、一応手順は覚えてるけど回すの怖いなーと思って持ち替えてSune2回の安全手順を回したら案の定ミスったっぽい。

タイム的には40秒とかだったのであんまり気にせず。

次次!


3試技目、30.51

やべー!

エッジ10コーナー61CO9algs

完璧良スクランブルで、それをちゃんとものにできた。

もうマジ満足だわ。

てことで、決勝ではsub30を目指そうと決めました、が出るとは微塵も思ってない。

まあ出たらいいなーくらいのスタンス。

てかこの試技、実を言うと分析時にエッジの最後の2文字のナンバリングド忘れしてて、とりあえずビジュアル記憶でやったれーってやって成功した試技でした。

このレベルになってもナンバリング出てこないの意味不明すぎる。


3BLDの決勝の前に7×7の競技がありました。


僕は7は出ないんですが、なんか自分だけAグループもBグループもスクランブラに割り当てられてました。

まあ当然なんだが。

その時はまあ頑張るかーみたいなノリだったんですが、いざスクランブルしてみると相当キツい

間違えてもいいとはいえ、もちろん間違えない方がいいわけで本当に苦行でした。

Aグループ終わった後にあー終わった終わったって帰ろうとしたらBもスクランブラだったことに気づく。

しんどい。

これ3BLD決勝大丈夫か?


何とかBのスクランブルも終えて席に帰り、3BLD決勝までちょっとだけ練習。

しかし疲れからか良いタイムはあんまり出ず。

それでもまあ何とかなるやろと思って3BLD決勝に向かいます。


3BLD決勝。


1試技目、29.58

マジか!!!!!

本当に予想してませんでした。

エッジ10コーナー6の単独2CO9algs

例によってこれも持ち替え無し単独2CO手順を回せず、持ち替えてSune2回回しました。

しかもその手順引っかかってたから、ちゃんと手順回せば28秒は確実にいけてたよなあ

でもこれは分析時にこれいける!って確信したので実行入るときにはミスる可能性のある2COは使わないと決めていたんですね。

もし手順使ってミスったらショックがデカいし。

一応作戦勝ちなのかもしれません。


2試技目は39.20

3試技目は35.03


ということでmeanもまたまた更新、34.60

いや成長したなあ自分。

一応世界大会や東海大会までにsub30したいと考えてたんですが、もう達成してしまった。

次の目標を考えなくては。

それにしても今日は良い日だ!


結果としては、3BLD2位入賞しました!

1YY君、2位自分、3位けいてぃ君という並び。

この並びもすごいけど、名だたるBLDerを差し置いて自分が入賞できたことが信じられんし本当に嬉しい。

僕は元々BLDが苦手で、全種目勢なのにBLD遅いじゃんみたいなコンプレックスがあったのでどうにかBLDも速くなりたいとずっと思っていたので、BLDの表彰式に自分が立った時はやっと自分自身を立派なBLDerだと認める事ができて本当に感慨深かったです。



これで自分のBLD第一章は終わりです。

次からは第二章が始まります。

目標はまず3BLD公式sub25、そして今は遠い記録ですが公式sub20ももしできるのであればいつかしてみたいです。


とりあえず今は8月の世界大会に向けて練習頑張ります。


それでは!




P.S. 今回の大田BLD2023夏を開いてくださった運営の方々、本当にありがとうございました!

P.S.2 来週の綾瀬大会に出る方々、頑張ってください!TL張り付いて応援してます!

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